涙も止まる、義母の顔。 | 心からお母さんと呼べる日は来るのか?                    ~戦いの日録~

涙も止まる、義母の顔。

手術はだいたい30分くらいで終わった。
この手術で、2本ある卵管の1本が、
切られてしまった。
そして血は200ccほど溜まっていたらしい。
結構な量や。

手術後、執刀してくれた医師が
手術で取ったところを見るか?と聞いてきたが
即、断った。
そんなん、見られるわけないやん・・。

取ったところって、
イコール、赤ちゃんが居たところやんか。


手術が上手くいったことを
待っていた家族とかに伝えるため
医者は手術室を出て行った。

しばらくして、私も手術室から出た。
うちの母の姿は見えんかったけど、
ダンナが来てくれていた。
ダンナの顔を見て、押さえていた不安が一気にあふれだし、
涙がとまらんかった。

涙、涙、涙・・。
涙、涙、涙・・。
涙、涙、涙・・。

しかし何やらダンナの後ろで
小さく動いてるものがある。
何や・・・?

目をやったら、そこには義母。

あんなに出て出てしゃーなかった涙が
ピタリと止まった。

ようやく全てが夢なんかでなく現実だということに
気付いたような具合。
今思えば、すんごい笑える。

とにかく、
ダンナが来てくれてれば
ひとまずは安心だった。

この日はダンナが
付き添いで泊まってくれることになった。